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くすぐり責めは新しい拷問の形になるか?

結論:ならないと思います。

先日、くすぐり責めという拷問について記事を書きました。

資料の少ない拷問だったこともあってかなり書くのに苦労したのですが、なんとか世に出すことができたのでひとまず一安心しています。

まだ見ていないという人は下のリンクからどうぞ。

[keni-linkcard url=”http://www.torture.jp/tickle/”]

さて、その記事の話ですが、最後のほうで「くすぐり責めは現代向きの拷問かもしれない」ということを書いたと思います。

この事について、1つ思い出したことがあるので、記録がてら雑記として書いておこうというのがこの記事の趣旨です。

と言っても、そんな大層な話ではないんですけどね。

CIAの極秘報告書に見る拷問の変化

以前、CIAがテロリストに対して拷問を行なっていたことを証明する文書がリークされたことを覚えていますか? この件については「CIA 拷問」あたりで検索すればいくらでも情報が出てくるので詳しい話はしません。要するに、CIAがどんな拷問を行なったのかが分かっているということです。

ここで私が注目したのは、行われた拷問のほとんどが直接的なものでないということです。例えば睡眠を妨げるだとか、人格を否定するような言葉を投げかけるだとか、歯の治療をする、なんてのもありました。

もちろん、これらは全て立派な拷問になります。が、過去に行われた拷問では鞭で肉が見えるほど叩いたり、足を圧迫して骨を砕いたり、熱した鉄や火で体を炙ったりしていたことと比べれば、あまり直接的でない拷問だということが分かります。

これには理由がありました。知っての通り、現代では拷問は禁止されています。なので拷問を行なったとして、そのことを後でバラされたりしては大変な事になってしまいます。

そこで、拷問を行う際には、拷問のように見えない方法を使う必要がありました。もしも後で拷問していたことがバレても、「私は拷問なんてしていない。ただ歯の治療をしただけだ」とシラを切ることができますからね。詭弁ですが。

このように、尋問において拷問が禁止されているため、拷問だと思われないような方法が使われるということが起こっています。私が思うに、これはCIAだけの問題ではないでしょう。まだバレていないだけで、同じようなことをしている組織は他にもあると思います。

ここで、くすぐり責めの話が出てきます。

くすぐりは一見、拷問に見えないから都合が良い

私が言いたいことは何か?

それは、尋問でくすぐり責めが使えるのではないか? ということです。

くすぐり責めが拷問になるということは上にリンクを貼った記事で書きました。そして、くすぐりという行為は一見、拷問とは結びつかないいものです。この2つの性質を考えれば、あながち的外れは考えでもないと思うんですよね。

もちろん、例えば警察が容疑者の取り調べ中に、自白するまでくすぐるなんてことをしたら問題になるでしょう。ニュースにもなるでしょうし、大炎上するでしょうね。

しかし、そのくすぐる行為が拷問に当たると見抜くことは出来るでしょうか? 私は、単に取り調べ中に容疑者をくすぐりだした異常な警察がいる、という話になるだけなんじゃないかと想像します。

警察が拷問を行うというのは、憲法に違反する行為です。しかし、くすぐりは拷問に見えないから、ここまで想像が及ばないのではないかという事ですね。

自白の強要のために容疑者を殴ったり、容疑者の家族の名前を書いた紙を踏ませたりすれば拷問であると言われてしまいます。しかし、くすぐりならば、少なくとも拷問を行なっているとは言われないのではないでしょうか。

でも結局、拷問であることはバレる気がする

ここまで私の考えるくすぐり責めの可能性、つまり拷問であることがバレないというメリットのある拷問なのではという話をしてきました。

でも、これは実際にはあり得ないことでしょう。

身もふたもない話ですが、誰かがくすぐりは拷問だということに気づくと思います。

くすぐり責めが過去に拷問として実際に行われていたということは、調べればすぐにわかることです。それ以前に、拷問の定義に照らし合わせれば、自白のために行うくすぐりという行為が拷問であることは明らかですからね。

実際にくすぐられて苦しい思いをしたことがない人ならば、あるいはくすぐりを拷問だと思わないかもしれません。しかし、世の中そんな人ばかりではないですからね。

そもそも、CIAの拷問を考えてみてもバレることは明らかです。彼らは拷問だとバレないような種類の方法を選んでいたつもりなのでしょうが、結局はリークされて、尋問の際に行なっていた行為が拷問であるとバレていますからね。

思うに、悪いことは最終的にバレるようにできているのでしょう。であれば、悪いことの究極のような存在である拷問は、いかに隠そうとも行えばバレてしまうのでしょうね。

もしかしたら、くすぐり責めが現代社会の暗がりで拷問として使われるようなことがあるのではないか思いましたが、そんな事にはならなさそうです。

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