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現代でも行われる拷問

確かに、中世のヨーロッパのように昔は世界中で拷問が行われていた。でも、拷問等禁止条約などのおかげで拷問は過去のものになり、現代では全く行われなくなりました!

……と、言いたいのですが、残念ながら人類はまだ拷問を完全に過去のものにすることが出来ていません。今回は、現代にも未だに残る拷問についてお話しましょう。

現代の拷問事件 チベット問題

現代に起こった拷問にまつわる事件といえば、これを連想する人は多いと思います。それだけショックな出来事でしたからね。この事件はチベットの民族問題が〜、鉱山などの地下資源の利権が〜、などなど、様々な原因があって起こったと言われているようです。

とても複雑で難しい事柄ですが、拷問という視点から見たこの事件の根底には至ってシンプルだったりします。すなわち、チベット人の主張を中国当局が認めず、暴力により主張の撤回を強要した。それが事実です。これだけ聞くと、まさに拷問ですね。

具体的にどんな拷問が行われたのかですが、ちゃんとした資料が見つからなかったので他のサイトに譲ります。ただ、いろいろなサイトで集めた情報からは、あまり高度な拷問は行われなかったのではないかと言うのが私の意見です。というのも、この件で5万人以上とも10万人以上とも言われるかなりの数の拷問死した犠牲者が出たそうなんです。

拷問はこちらの要求を強要することが目的ですから、死なせてしまったら意味がありません。この死亡者の数を見ると、随分大味な拷問をしたんだなと思ってしまいます。

ただし、これはあくまでも拷問の視点から見た意見です。例えば、この件が単にうるさい声を消すための行為であり、暴行の末に死んでも別に問題なかった。と言うのであれば、大勢の死者が出たことにも納得できます。声が上がらなくなりさえすれば良いのですから。これだと、拷問ではなくただの大量暴行事件ですね。

 

CIAによるテロ容疑者の拷問

2014年12月9日、米中央情報局(CIA)による国際テロ組織アルカイダのメンバーと疑われる容疑者への拷問が行われていたことが米上院情報特別委員会により発表されました。

そもそも、テロ組織に対して尋問を行うことは別に違法でも何でもありません。次のテロを防ぐため、情報を得るのは必要なことですからね。じゃあ何が問題なのかというと、尋問として認められていない方法で情報を得ようとしたことが分かってしまったんです。

暴力による自白の強要。まさに拷問ですね。

しかも、その内容がハイレベル。中世の異端審問を参考にでもしたのかと思うほどレベルの高い拷問が行われていたようです。例を挙げると、睡眠妨害、拘束、水責め、全裸で尋問することにより屈辱を与える、母親に拷問や性的暴行を行うと脅す心理的拷問、さらには虫恐怖症の犠牲者に対して虫責めまで行われたと報告されています。

これらの拷問の優れたところは、外見では拷問が行われたことが分からない点、そして死亡する可能性が低いことです。肉体的に傷つける拷問はどうしても死の危険が付きまといますし、何より跡が残るため後々問題になることがあります。この点で、CIAによる拷問はかなり合理的なものだったと感じます。それを受ける犠牲者からしたらたまったもんじゃないですけどね。

ただ、これほどの拷問を行っていたにもかかわらず、成果は大して得られなかったとも言われています。私なら洗いざらい白状してしまいそうですが、犠牲者たちはよほど意志が強かったんでしょうか。

 

テロリストに拘束された被害者への拷問

一般的な日本人にとって最も身近な拷問についての話題といえば、テロリストが拘束したフリージャーナリストを拷問したという話があります。

現代日本では憲法によって禁止されていることもあり、一般人が拷問を受けるという状況はほぼ間違いなく存在しません。
しかし、海外に出れば話は別です。ましてや、そこが過激派テロリストがいる危険地帯なら尚更です。

何の罪もない民間人が、テロリストに拘束されたからといって拷問を受けるなんてことは無いだろう……という考えは誤りです。
実際、これはデンマーク人写真家の話ですが、拘束されて拷問を受けた人物がその体験を記した書籍が出版されています。

ISの人質

この本の中では、拷問によって虚偽の自白をするまでの過程が描かれています。
その様子を見ると、一般人が拷問に耐えるなんてことは不可能なんだなと、改めて感じます。
私達一般人が出来る拷問への対応は、それが存在する場所に近づかないこと以外には無いでしょう。

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