ヘリコプターで回転する担架に見る駿河問いの威力

アメリカのほうで、救助ヘリが引き上げようとした担架を回転させてしまうという事故が起こったそうです。

結構大きなダメージを受けたということで、訴訟沙汰になっているのだとか。

この一件は、当事者にとっては大変な出来事でしょう。が、私にとっては興味深い出来事です。

なぜなら、駿河問いを検証するための材料になるからです。

事故の全体像を把握する

まず、何が起こったのかを知る必要があるでしょう。

といっても、詳細はさほど重要ではありません。

散々ニュースにもなっていますが、山で遭難した人が救助ヘリに助けられ、そのときに使用された担架が結構なスピードで回転したせいで怪我をしたという話です。

このとき、担架はヘリから伸びるロープで吊るされていました。

ちょうど、駿河問いで犠牲者が回されているときと同じ状態になったと考えて良いでしょう。

そもそも、なぜ担架は回ったのか

ダウンウォッシュという現象があります。

ヘリコプターが空を飛ぶとき、羽が回転することで生まれる下向きの風のことをそう呼ぶのだそうです。

あれだけ大きく重い乗り物を飛ばすわけですから、かなり強い風なのだろうということは想像できます。

実際、調べたとことろでは風速20mほどのスピードになるのだとか。これは、ちょっとした台風と同じ風速です。

事故の映像を見れば分かることですが、かなりのスピードで担架は回転していました。

風速の凄まじさが良く分かります。

担架が回転したことによる威力

この事故は40秒ほど続いたそうですが、被害者は「女性は目と頭が腫れ、耳から出血する」と報道される怪我を負いました。

たった40秒の回転が、人体にこれだけの影響を与えたということです。

もちろん、被害者が高齢の女性であったことは考慮するべきでしょう。

しかし、それを差し引いても、回転が人体へ与えた影響が大きいことは明らかです。

駿河問いの記事でも書いたとおり、人体は回転すると遠心力により、体内の血液が体の端に移動します。

多少なら耐えられますが、この状態がしばらく続き、限界を越えるとどうなるか?

答えは、今回の事故の通りです。

目や耳からの出血は、血管が破れたことを意味します。

今回は40秒で済みましたが、これがもっと長く続いていたら……命を落としていたとしても、なんら不思議はありません。

駿河問いはやはり恐ろしい拷問だった

駿河問いの描写として、頭が真っ赤になり、目や耳から血が吹き出すというのがあります。

今回の事故で、この描写が事実であることが証明されました。

もちろん当事者のことは気の毒に思いますが、その一方で新たな発見があったことを興味深く思います。

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